〈願い〉は、みんな違ってみんないい「松之沢の百観音」

今回のんのんは久しぶりに榛名湖に行こうかな~!って思ってお空を飛んでいたら、箕郷町で興味深い看板を見つけたのん!

「松之沢百観音入口」

『観音!?』 ボクも白衣観音の妖精だのん。これは紹介しなくちゃ!

場所はみさと芝桜公園の近く。
県道28号高崎東吾妻線を榛名方面へ群馬県立農林大学校を過ぎて、1kmちょっと進むと、左側に看板があったのん。

看板の案内通りに細い坂道を進んで行くと、木々に囲まれた小高い丘に出たのん。
『あっ!ここだ。』

入口の正面には六地蔵が並んでいて、中央には立派な宝篋印塔(ほうきょういんとう)がまつられているのん。

奥にはたくさんの観音立像ずらーっと並んでる!
うわあ、何体いるんだろう!?

ここは箕郷町指定の民俗文化財なんだよ。

「松之沢の百観音」
箕郷町内に残るこの近世の代表的な石仏群は、長さ30メートル奥行10メートルの範囲内に、十一面観音・千手観音・聖観音・如意輪観音など、合計133体の観音像が並んでいるんだって。

造立の年代ははっきりしないようだけれど、一部には江戸時代後半の安永・寛政・享和の年号が認められるものもあるんだって。

案内板によると、この高台は水沢観音や白岩観音へ通じる巡礼道沿いに位置していて、坂東秩父西国の札所を集めた「写し巡礼」としての百観音信仰を育むにふさわしい場所だったようなんだ。

写し巡礼とは、容易に行くことのできない遠くの巡礼地を身近な場所に模して作って、巡礼の機会を増やそうといった目的のもの。

今みたいに車や電車なんてなかった時代、信仰の深い人たちはありがたかったんだろうなあ。

塔には高遠石工の名も残っていて(高遠石工とは、江戸時代に全国的に知られた信州の優れた技術を持つ石工さんたちのこと。)この観音像たちはきっと人々の大きな思いをこめてつくられたんだね。

高崎にこれだけの石仏像群があったなんてのんのんも知らなかったのん。

素晴らしい景観の中、観音像のお顔を見ながら一体一体に手を合わせていたら時の経つのを忘れてしまったのん。

暑さを逃れ巡った道中で、すーっと穏やかな気分になれた出会いでした。

みんなもいつか、そっと訪ねてみてね。

(上毛新聞タカタイ 2016年7月15日掲載内容に加筆修正)