なんという切ない伝説。。「佐野の船橋」

のんのんとみんなのふるさと高崎には、長い歴史の中でいろいろな物語や伝説が生まれているんだよ。

いつも通っている場所、近くに当たり前にあるけどあんまり良く知らない場所などにまつわるお話を、紹介するのん!

「へえ!」 とか、「知らなかった!」 など
高崎がまたちょっと好きになるかも!

まずは、観音山のそばを流れる烏川をピューンと下ってみたよ。

聖石橋をくぐって、城南大橋を過ぎると、上信電鉄の線路のそばに木でできた橋が架かってるんだ。
車が通れない狭い橋なんだけど、なんだか周りの景色と河原の風景になじんでとっても気持ちいい!
橋の上から烏川の流れをのんびり眺めて、自転車で行き交う人にも自然と「こんにちわ!」と挨拶したくなっちゃうようなのどかな橋なんだよ!

橋の名前は「佐野橋」。

でも、今の時代にどうしてこのような橋が残っているのって?

実はここには、男女の切ない「愛」の物語が言い伝えられているんだよ!

はるかむかし。
烏川をはさんで東の佐野に朝日長者と呼ばれる者、西の片岡には夕日長者を呼ばれる者が住んでいたんだ。

その朝日長者にはおなみというとても美しい娘が、夕日長者には小次郎という凛々しい息子がいたんだって。でも二人の家は互いに力を競い合ってすきあらば相手を滅ぼさんと狙い合っていたそうなんだ。

ある夕暮れ、烏川にかかる舟橋のたもとでおなみが花を摘んでいると、そこに小次郎が通りかかって二人は運命的な出会いをして恋に落ちてしまうの。

でも、両家は互いに争っている仲。会いたい想いはつのるのに二人は屋敷に閉じ込められてしまったんだ。

ある日、おなみは意を決して屋敷から抜け出し烏川の舟橋を小次郎のいる館に向かって走ったんだ!

「小次郎さん会いたい!」

しかし、ちょうど橋の中程まで来たときだった。

「あぁーっ!」

闇を切り裂くく悲鳴がとどろき、おなみは川の流れの中に!。おなみに一体何が起こったの!?

この物語は、「佐野の舟橋」といって、あの「万葉集」にも載っている歴史の深いお話なんだ。だから橋も大切に残されているんだね。

そして、毎年おこなわれる「たかさき能」に今年はこの「佐野の舟橋」の演目が登場することになったんだよ!

おなみは?そして小次郎は?

—物語の気になる続きは、たかさき能の舞台でじっくり味わってみるのはいかが?

(上毛新聞タカタイ 2013年8月23日掲載内容に加筆修正)